当院では、症状や悩みに対応して、抑うつ度や不安度を測る検査、知能や発達に関する検査、性格をみる検査、認知機能(記憶や思考、理解、判断など)や集中力を測る検査など様々な心理検査を実施しています。
「自分はどういった状態?」
「こういったことが起こるのは性格なの?病気なの?」
初めて受診される方の中には、このような不安や疑問をお持ちの方が多くいらっしゃいます。
心理検査といった客観的なものさしを通して患者様それぞれの症状や特徴を理解し、今後の治療方針や診断の補助として活用することを目的として実施しています。
また、患者様の状態や特徴をご自身でも把握していただき、自己理解を深めて今後の問題解決に生かしていただくことにも活用していただきたいと考えています。それぞれの心理検査は一側面をみているにすぎませんが、複数の検査を組み合わせることによって様々な角度からみることもでき、より自己理解も深まる可能性があります。
心理的な不安感や気分の落ち込みなどの症状は、怪我の傷跡ように状態がはっきりと目に見えるものではありません。
心理検査を通して心の状態を数値化して目に見えるようにすることによって、治療の必要性の有無や治療方針(休養の必要性、薬の量の増減、治療終了の目安など)の判断が行いやすくなります。可視化によって患者様ご自身でも治療効果が実感されやすくなります。
また、自己理解を深めることによって自分の状態に対して敏感となり、「無理する前に休息を入れよう」「今日は状態が悪いから無理せず過ごそう」といった対処の判断がしやすくなります。そういった対処方法を身に着けることで症状の改善や早期の治療終結にも繋がる可能性があります。
ご興味がある方は、まずは受診時にご相談ください。
※心理検査は、医師が必要性を判断して実施するためご希望の心理検査が実施できない場合もあります