2019年10月4日から10月6日まで、札幌コンベンションセンターにて開催された『2019年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会』に参加しました。
依存症関連の2つの学会の合同開催で、今回は『第41回日本アルコール関連問題学会』に“注意欠如多動症を合併する病的賭博患者の治療経験”と題して演題発表を行いました。
特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律(IR推進法)等で、病的賭博(ギャンブル依存症)に関する発表が増えていること、また、注意欠如多動症(ADHD)を合併する場合の治療方針について注目されつつあることから、会場では多くの先生方から御質問をいただき、貴重な意見交換をすることができました。
限られた医療資源の中でどのように診断・治療を進めていくのか、私なりの考えをお伝えしました。
演題発表とは別に『第54回日本アルコール・アディクション医学会学術総会』では一般口演の座長を担当しました。
いわゆる常習窃盗やネット依存など、発表の内容が多岐にわたっておりましたが、事前準備や当日の発表から学ぶことも多く、実りある時間となりました。
『第41回日本アルコール関連問題学会』で大会長をされた芦澤健先生には当院着任以前より依存症診療における心構えを御指導いいただいており、尊敬する先生が大会長をされる学会で演題発表や座長ができたことはとても嬉しく、また、これから先の依存症診療への大きな励みにもなりました。
(芦澤健先生との一枚です。芦澤先生には掲載の御許可をいただきました。御快諾に感謝いたします。)
この学会で得た知見を日々の診療に活かしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。